研究課題
挑戦的萌芽研究
咀嚼筋の活動と歯周病との関係は長く興味の対象となっているが、明瞭な結果はこれまでには示されていない。本研究では、歯周炎に罹患した被験者の覚醒時と睡眠時の咬筋筋活動を評価した.結果として、P. gingivalisに対する血漿抗体価は2群間で差はなかった。覚醒時は20%MVC以上の咬筋筋活動時間が健康・軽度歯周病群と比較して中等度・重度歯周病群の方が有意に長かった。ブラキシズムエピソードは覚醒時と睡眠時ともに、phasic エピソードとmixedエピソードが中等度・重度歯周病群で有意に長いことが示された。以上のことから、歯周病の重症度に咬筋筋活動が関連している可能性があることが示された。
歯科補綴学