卵巣摘出誘発性骨粗鬆症ラットの第一大臼歯を抜歯後3週でインプラントを埋入し,PTH製剤の間歇投与を3週間と5週間行って,インプラント周囲骨組織の骨量,オッセオインテグレーション,ならびに骨質(骨細胞ネットワーク,コラーゲン線維の配向性,生体アパタイト結晶の配向性)の検討を行った.その結果,PTHの間歇皮下投与群では生理食塩水投与群と比較して有意な骨量の増大とオッセオインテグレーションの向上が認められた.さらに骨細胞ネットワークを発達させ,コラーゲン線維と生体アパタイト結晶の配向性を変化させた.さらにこのモデルを用いて規則的繰り返し荷重をインプラントに与えた結果,骨質は有意な適応変化を示した.
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