2012年度の診療報酬改定でも在宅医療重視の方向性が示され、今後ますます在宅医療は増加していくことが予想される。在宅等で栄養チューブや吸引チューブの管理が適切かつ簡潔に行える方法の開発は重要である。しかしチューブ内に形成される細菌バイオフィルムはそのような状況において重要な問題である。我々は,手軽に手に入るクエン酸や食酢等のバイオフィルム除去効果の検討を行った。カテーテル素材として用いられているシリコンシート上に緑膿菌のバイオフィルムを形成させた後、種々の溶液のバイオフィルム除去効果を検討した。いくつかの溶液でバイオフィルム除去効果を確認したが,その程度にばらつきがみられた。
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