これまでの創造活動におけるコンピュータ支援は,感性評価が十分に行えない,アイディアのディテール度の変化に追従できない,システム利用の習熟が必要である.そこで本研究では,形状既知の白色物体に陰影情報を重畳することにより,仮想的に形状変形が知覚されるディスプレイシステムと,デバイス先端形状をユーザ自身が変形させ,それをコンピュータで取り込むことにより,任意形状で加工が可能となるインプットシステムを統合したデザイン支援環境を実装した.評価実験により,先端形状に応じた削れ方の違いが確認できることがわかったが,実物体と入力デバイスのトラッキング手法自体を変更する必要性があることがわかった.
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