医療系学生のシミュレーション教育用のムラージュ(特殊メイク)を開発した。これまで模擬患者(simulated patients: SP)やシミュレータ(医学教育用マネキン)を用いたシミュレーション教育において、視診可能な病態や皮膚の異常所見等はSPが口頭で述べるか、写真で提示するなどで代用されていた。これまで病態や皮膚の異常所見を模したムラージュの活用に関しては、メイク技術の難易度が高いことや複数のSPに対して同じムラージュの準備が困難など、簡易化・標準化が課題であった。そこで本研究では標準化された低コストで簡便なムラージュの開発を行い、これにより実践的な教育や評価をすることが可能となった。
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