本研究ではフッ素MRIによる老人斑のイメージングプローブとして、Shiga-X33を新規合成し、その有用性を示した。さらに、Shiga-X35を合成し、神経原線維変化のイメージングプローブとしての有用性を示した。Shiga-X33はCHF2基を有す一方、Shiga-X35はCF3基を有する。これらのフッ素のケミカルシフトは-126 ppm(CHF2基)および-75 ppm(CF3基)を示すことから、ケミカルシフトイメージングにおいて充分に分離可能である。以上より、本研究では老人斑と神経原線維変化をフッ素MRIを用いて同時にイメージングするためのプローブの開発に成功した。
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