本研究ではパーキンソン病の認知機能と脳白質の統合性White Matter Integrity (以下WMI)への有酸素運動の影響を調べた。従来のリハビリに快適歩行での歩行練習を追加した群(快適歩行群)、従来のリハビリに有酸素運動を追加した群 (有酸素運動群)にわけ比較した。リハビリ導入時と1年後に運動機能と最高酸素摂取量、ワーキングメモリなどの認知機能、及び頭部MRIにてWMIを評価した。WMIは拡散テンソル法の異方性比率Fractional Anisotropy (以下FA)値を測定した。結果としてはワーキングメモリ、脳梁膝部、脳梁体部、及び脳弓のFA値が有酸素運動群でより維持できていた。
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