研究課題
若手研究(B)
本研究は人工膝関節全置換術を実施した変形性膝関節症患者における術前の足趾握力と術後の歩行能力(Timed UP and GO、10m歩行時間)との関係を明らかにすることを目的に行った。本研究の結果、術前の足趾握力は術後の歩行能力と関連があり、術前の足趾握力が強いほど、術後の歩行能力が高いことが明らかとなった。
理学療法学
本研究の結果から、人工膝関節全置換術を実施する患者において、手術の影響を受けない足趾の筋力を術前に強化しておくことが術後の歩行能力を保つために有用である可能性が示唆された。従来の術前の筋力トレーニングに加えて、足趾握力強化のトレーニングを行うことが術後の機能的な予後を改善する可能性が示唆された。