陸上競技長距離走選手のトレーニング評価のひとつとして開発した、走行距離に走速度の要素を加味した「ランニングポイント」が、中長距離走の実践の現場で実用的に役立つツールとなるよう、坂路対応や多種目対応できるようにすることを、本研究の目的とした。陸上競技中長距離走選手を対象に種々の測定やデータ収集を行った結果、他種目対応においては本研究内でその特徴や傾向を明らかにすることができなかった。坂路対応においては、傾斜率が0%、1%、3%、5%と上がるにつれ、平均心拍数が1㎞につき20秒ずつ速い走速度に対応している傾向が窺えた。しかし、まだ統計的な判断にまで至っていないことから、今後も研究を継続していく。
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