研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、近代日本の企業合併の起源を歴史的に明らかにしたことにある。近代日本の代表的産業であった綿紡績業は、市場競争の激化や輸出市場の不振などもあって、他産業に先駆けて企業合併が進んだ。この企業合併交渉は、合併企業の経営戦略を反映して一方的に有利な条件で進められたのではなかった。被合併企業もその独自の競争力や出資者の利害意識を反映しながら、優位に展開していたのである。
経済史