本研究は、都市生活のなかで潜在化しやすい生活困難を抱えた人たちへのソーシャルワーク実践におけるアウトリーチ型援助方法に焦点をあてた研究である。都市生活のなかで生活困難な人たちが潜在化してしまう要因について、「個人的要因」「本人と社会との関係から発生する要因」「社会の要因」という3つの視点から整理を行った。アウトリーチ型援助方法としては、アウトリーチを支えるうえで民生委員が大きな役割を果たしていること、対象者別のアウトリーチ型実践の類型化は難しかったが、アウトリーチのきっかけとなる情報の流れを明らかにすることができた。
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