研究課題
若手研究(B)
反事実的思考とは「すでに起こった出来事とは,別の可能性を考える」ことである。本研究では,幼児期の反事実的思考の発達を検討するために,主に3つの実験を行った。一連の実験の結果は,「心理的な出来事でも,その下位領域(知識・感情)によって,反事実的思考の発達が異なること」,「感情に注目させた場合,幼児の反事実的思考が促進されること」,「幼児の反事実的思考が他者の感謝感情の理解と関連すること」を示した。これらの結果は,幼児期の反事実的思考の発達に関する新たな知見を提供した。
発達心理学