金属ナノ粒子中の電子と光が共鳴する現象は局在表面プラズモン共鳴(LSPR)と呼ばれる。従来は可視光領域におけるLSPRを利用したセンシングが行われてきたが、本研究課題では、紫外光領域におけるLSPRを用いたガスセンシングを提案し、概念実証を行なった。深紫外域から近紫外域のLSPRを示す金属ナノ構造を用いて、様々な濃度のエタノールまたはアセトンガスのセンシングを行い、紫外域のLSPRが揮発性有機化合物ガスのセンシングに対して有効であることを示した。装置として、紫外光源や紫外域で良好な感度を示す分光器を用いたガスセンサーを構築し、ガスセンシングの実験に用いた。
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