都市における避難シミュレーションの避難経路など,より多数の要因を考慮しなければならない大規模社会シミュレーション実験において,より重要な要因を発見するための実験数は爆発的に増加する.進化的実験計画法は,シミュレーション実験数を削減するフレームワークである. 成果として,金沢地方における津波避難マルチエージェントシミュレーション結果から要因と避難時間の関係を考察し,提案フレームワークの性能検証のためのベンチマーク問題を構築した.また,実験セットを標本分散で評価すること,および進化的実験計画法のアルゴリズムを提案し,より少ない実験数で重要な要因を発見できることを示した.
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