研究課題
若手研究(B)
フラーレン超伝導体の電気抵抗測定は極めて困難で、これまでその物性については主に磁化測定を用いて議論されてきた。本研究課題では独自の測定系を開発することで面心立方格子RbxCs3-xC60(0.35<x<3)の圧力下電気輸送特性の測定に成功した。モット絶縁体状態から金属状態を経て超伝導になる電子状態の変化を詳細に観測し、これまでに報告されている電子相図を更新した。さらにオンサイトクーロン斥力を実験的に見積ることに成功した。
分子性固体