本研究では遂次成形による樹脂薄板成形を提案した. 熱可塑性樹脂を加熱により軟化させた場合温度管理が非常に難しい.本研究では成形材料として,軟化後も繊維強化により自重を支えることができ良成形性を持つ短繊維の熱可塑性CFRPを用いた. 予備実験により成形に適した温度域と加工中の材料劣化についての知見及び全体加熱を用いての成形実験により試料全体を適した温度に保つことは難しいという知見を得た.そのため,加工部のみを局所的に加熱し,フィードバック制御により目標温度に保ちながら成形を行うシステムを用いて成形実験を行った結果,局所加熱の適用により過熱による破れや垂れ下がりの抑制が可能であるという知見を得た.
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