メモリ素子は,近年になって,その作製が可能になった新デバイスである。メモリ素子は,素子の過去の状態を記憶する機能を持つ。これまでに,アナログ計算機の一例として,メムリスタを用いた最短経路の探索回路が報告されている。今回,メムリスタネットワークを用いて最短経路を探索することで,音声や画像などのパターン認識において使用されるダイナミックワイムワーピングアルゴリズムの類似度を計算する手法を提案する。3bitのテストデータを用いて提案回路の動作を検証し,その結果,提案回路はパターンの認識が可能であることを確認した。
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