市町村においては,道路維持管理に関する予算,人,技術力の不足に直面している状況である.本研究では,低コスト・簡易型のマシンビジョンシステム導入に向けた,舗装ひび割れ点検手法の開発を行った.得られた成果は以下の通りである.①目視点検の精度検証の結果,ひび割れの評価正答率は80%と高く,また,複数回の点検による精度向上の可能性が示唆された.②Googleストリートビューを活用することで,調査が困難な遠方地に対して,簡易,事前的にひび割れ状況のマッピングが可能となることを示した.③都市計画基礎調査データに生存時間分析を適用し,舗装マネジメントに必要となる住宅の将来立地予測が可能となることを示した.
|