本研究は,水溶液中の細胞外多糖類 (EPS)濃度とともに金属カチオン (Ca2+)濃度を制御することで,高分散性ミクロキスティスの群体形成と群体サイズの拡大を試みた。また,群体サイズの拡大によって高まる浮揚性を利用した新たなアオコ捕集除去プロセス構築への可能性を検討した。その結果,ミクロキスティスは高濃度Ca2+ (1000 mg/L) 条件において小群体を形成し,さらにEPS (200 mg/L) を同時添加することで1群体当たりの平均細胞数を増大させることが明らかとなった。また,EPSおよびCa2+によって群体サイズを拡大したアオコの浮揚性は対照系と比較して顕著に強まることがわかった。
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