近年提案された双曲型ナビエ・ストークス方程式に基づいた解析手法を、航空機の数値流体解析に適用する研究である。双曲型の手法を3次元に拡張し、非構造格子流体解析ソルバのFaSTARに組み込んだ。元々のナビエ・ストークス方程式は5本の方程式であるが、双曲型を採用すると、微分量の方程式が増えるため、20本の方程式になる。これを陰的に時間発展する場合、20×20の行列を扱う必要があり、計算コストが大きな課題になる。本研究では、ヤコビアン行列の計算を簡略化する方法を提案し、陰解法の計算コストを格段に下げ、従来手法よりも高速に計算できることを実証した。
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