研究成果の概要 |
本研究はPI(3,5)P2エフェクター因子としてのWIPI familyの役割に焦点をあてた。PI(3,5)P2の量が変化する様々な条件でWIPI familyの挙動を追ったところ、高浸透圧ストレス条件下でWIPI-1とWIPI-2が細胞質にドット状の局在を呈することを見出した。各オルガネラマーカーとの比較やp62分解などの生化学的解析から高浸透圧ストレス条件では一種のオートファジーが誘導されていることが分かった。上流シグナルの解析から、このオートファジーにはPI(3,5)P2の前駆体であるPI(3)Pが必要である一方で、飢餓誘導性オートファジーに必須なUlk複合体が必要ないことが分かった。
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