温暖化や水不足によって経済的に重要なアブラナ科作物の栽培適地の減少が予測される。このため分子育種による生産安定化に期待が寄せられる。一方で、近年の 転写物解析の進歩に伴い、長鎖非コードRNAが転写を制御していることが分かった。既にヒト疾患との関与が示されていることから、植物の形質発現への重要性が予想されるが、植物における長鎖非コードRNAの機能は殆ど未知である。本研究では、シロイヌナズナでNPC60という長鎖非コードRNAが環境ストレスに応答していることを示す結果を得た。長鎖非コードRNAの核局在性を生きている細胞で簡便に解析できる技術を開発し、NPC60 RNAが核に局在することを示した。
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