多数存在するビタミンD水酸化体の中には、有用なものが多数存在する。本研究では、活性型ビタミンD2など、これまでバイオコンバージョン法による生産報告例のなかったビタミンD水酸化体を簡便に提供することを目的とした。これまでに我々は、放線菌由来CYP105A1の二重変異体R73A/R84Aを利用した活性型ビタミンD3生産を報告してきたが、今回、新たに活性型ビタミンD2生産を可能とする三重変異体R73A/R84A/M239Aを取得した。また、ヒト体内に存在するビタミンD2代謝物25,26-ジヒドロキシビタミンD2生産にR73A/R84Aが有用であることを明らかにした。
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