Lactobacills murinusは腸管樹状細胞に作用し制御性T細胞(Treg)を増加させる。本研究では、 その抗炎症作用機構を明らかにする事を目的とした。無菌マウスに死菌体を投与したところ、Tregの増加が認められ、菌体成分が誘導に関わることが明らかになった。また、Tregの増加に関与するIL-10の発現量が増加した。そこで、in vitroにおいてIL-10の産生に関わる受容体探索を行ったところ、TLR2の関与が示唆された。また、C型レクチンの関与も示唆され、具体的なC型レクチン受容体の探索を行っている。本研究を発展させることで、乳酸菌の疾病予防・制御に向けた応用が期待される。
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