本研究では、GnRH誘導体持続投与ラットモデルの下垂体前葉性腺刺激ホルモン産生細胞の微細構造と機能分子局在を解析した。その結果、GnRH受容体の持続的刺激により性腺刺激ホルモン産生細胞が機能的に抑制され、同時にER patchが出現した。ER patchにはシャペロンやERAD関連分子が集積した。ER patchが出現した性腺刺激ホルモン産生細胞には多層膜構造物とp62の細胞内蓄積が出現した。これらの所見は、GnRHアゴニストによる刺激を受けたLH/FSH産生細胞において、ERADがオートファジーと関わっている可能性を示している。
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