自己効力感というのは、難しい問題から学習者が何かを学習する際、学習者自らが評価する精神的努力と達成感とに強く関連している。このことは将来医師となり様々な患者と接し、難しい臨床的問題と直面する医学生に大変重要である。 今回、我々は医学生の①学習意欲度、②疲労度、③学習目標志向度、④自己肯定感の程度、⑤自己効力感の程度、⑥自意識の程度を、性差・学年による違いを明らかにすべく、医学生76名、初期臨床研修医33名に対してアンケート調査を行った。 医学生3,4年生で学習意欲が他学年に比較して低下傾向であることがわかった。また学習意欲と自己肯定感が相関する傾向にあった。男女による性差では有意な差はなかった。
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