ベトナムの食肉および魚介類から分離したESBL/AmpC産生大腸菌を用いて、プラスミド水平伝達における抗菌薬の影響について研究を行なった。研究の結果、テトラサイクリンおよびシプロフロキサシンにおいては、一定濃度を水平伝達時に添加することにより、水平伝達株のコロニー数が増加した。また、これらのESBL/AmpC産生大腸菌261株のコリスチン耐性遺伝子に関する研究を行なったところ、62株でプラスミド性コリスチン耐性遺伝子を有し、一部のプラスミドは水平伝達により伝播することを明らかにした。また、mcr遺伝子を有するプラスミドについて遺伝子解析を行いその詳細を明らかにした。
|