研究課題
若手研究(B)
Me-CDTによる認知機能のスクリーニングを行なった心不全患者202例(平均年齢70±11歳)のうち、130名(64%)が8.5点以下で認知症の疑い、9点以上の正常は72名(36%)であった。心不全患者の認知機能低下と再入院の関連について予後調査を施行し、3年間では関連を認めなかったが、1年以内での心不全再入院において、再入院群の方が有意差にMe-CDTの点数が低下していた(5.8±2.5, 7.1±2., p=0.04)
心不全
Me-CDTによる認知機能のスクリーニングを行なった心不全患者202例(平均年齢70±11歳)のうち、130名(64%)が8.5点以下で認知症の疑い、9点以上の正常は72名(36%)であり、高率に認知機能低下という結果であった。心不全の再入院における認知機能低下は重要なファクターであり、かつAGEsであるペントシジンは認知機能や心不全再入院と関連を認めた。フレイルの一要素である認知症、特に軽度認知障害(MCI; mild cognitive impairment)については、まずはスクリーニングが重要であり、今後は前向きの介入により心不全再入院が可能かの検証が必要である。