小胞体ストレス応答シグナルは、小胞体ストレスに対する防御システムを駆動させるだけでなく、細胞の分化・増殖、エネルギー代謝など細胞の生理機能制御に重要である。本研究課題では、褐色脂肪細胞の分化・成熟、活性化機構において小胞体ストレス応答シグナルの重要性を明らかにすることを目的に研究を行った。その結果、小胞体ストレス応答シグナル経路の一つであるIRE1α-XBP1経路が熱産生遺伝子UCP1の転写誘導に必要であることが明らかとなった。また、組織特異的小胞体ストレストランスデューサーBBF2H7が褐色脂肪細胞の分化に重要な役割を担っていることもわかった。
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