研究課題
若手研究(B)
小児のネフローゼ症候群に対する治療はステロイドであるが、再発を繰り返すことが多いためその副作用が問題となる。免疫抑制薬のシクロスポリンは再発予防に有効な薬剤であるが、長期投与による腎毒性が問題となる。今回、シクロスポリンが腎毒性をきたすメカニズムについて研究し、その一端を解明した。すなわち、シクロスポリン長期投与による尿細管間質の線維化にM2型マクロファージが関与しており、さらにステロイドの投与はM2型マクロファージの活性化を介して線維化を助長していることが示唆された。
小児腎臓病学