研究成果の概要 |
本研究は喘息の発症や重症化などの病態に関与する気道上皮細胞の反応の一つに小胞体ストレス応答が関係し、ダニやカビなどの吸入抗原の性状より異なる自然免疫応答が惹起されるという仮説の元、実験をおこなった。しかしながらダニ抗原は、蛋白、DNAレベルともに、ストレス応答経路は反応をしなかった。そのため、アレルギー性炎症誘導物質の存在下において小胞体ストレス応答が誘導されるのはないかと考え、IL-4, IL-13存在下において刺激を行い同様の評価を行ったが、有意な小胞体ストレス応答は誘導されなかった。次に、喘息と強く相関することが報告されている真菌抗原であるアルテルナリアを用いたものの同様に認めなかった。
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