研究成果の概要 |
慢性疼痛に対して認知行動療法あるいは抗うつ薬治療を行い、それぞれの治療前後において疼痛尺度、心理社会的尺度、神経科学的評価法(fMRI)を行った。認知行動療法介入に伴う眼窩前頭前皮質の活動上昇、下頭頂小葉と中心傍小葉の活動低下などの脳内変化(Yoshino et al., 2018)、さらには慢性疼痛におけるうつ病や健常者とは異なる安静時の背外側前頭前皮質と視床の神経活動(Yoshino et al., 2017)を明らかにした。 これらの成果から、慢性疼痛の病態メカニズムや治療による神経科学的修復機構の一旦を明らかにすることができた。
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