核磁気共鳴画像における比較的稀な脳腫瘍である脈絡叢腫瘍と脊椎腫瘍の一つである脊索腫について、腫瘍の細胞密度を反映するとされる拡散強調画像の特に予後予測における役割について評価した。 脈絡叢腫瘍は良性から悪性までの3グループに再分類されている。拡散強調画像で腫瘍全体を評価すると、良性は細胞密度が低く、悪性度が上がるにつれて細胞密度が低くなることが示された。 脊索腫は低悪性度の脊椎腫瘍で、場所からも全摘出が難しく、再発を繰り返す腫瘍の一つである。今回、再発を繰り返すことと、経過で再発腫瘍の細胞密度が低くなっていく可能性が示された。また腫瘍の細胞密度が低いことが予後不良の一因子である可能性が示された。
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