膵瘻モデル、膵消化管吻合モデルにおいて、2週間では、BCB群はNVによる被覆効果を認め周囲臓器との癒着が軽度であったのに対し、FG群では被覆が不十分で、周囲臓器との癒着が高度であった。8週間では、BCB群で膵瘻部、吻合部が線維性の被膜に覆われて、周囲との癒着はほとんどないのに対し、FG群では感染を伴う仮性嚢胞を形成し、周囲臓器との癒着が高度であった。組織学的には、BCB群では被覆部も本来の膵組織が持つ組織学所見を保っているのに対し、FG群では炎症細胞浸潤と線維芽細胞の極度の集中が目立ち、臓器の組織所見は保たれてなかった。BCBは従来のFGよりも効果的に膵瘻を予防できる可能性が高いと考えられた。
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