気管支形成手術における吻合部の治癒は主に同部の血流に依存している。今回自家蛍光を可視化できるAFI気管支鏡を用いて人工的に蛍光造影を行った気管支内腔を評価する気管支蛍光造影法を考案した。気管支蛍光造影に適した蛍光色素量を設定してブタに静脈投与し、気管支離断、吻合後に気管支内腔をAFI気管支鏡を用いて観察したところ、肺動脈遮断群では吻合部以降に造影効果を全く認めなかったが、肺動脈開存群では継時的に増強する蛍光効果が認められた。本法は手術室で短時間に実施可能な吻合部気管支血流評価法であり虚血による治癒障害の予測に貢献する可能性が示唆された。
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