我々のメタ解析研究の研究により,メラトニンの麻酔前投薬による小児麻酔後覚醒時せん妄予防効果はプラセボと比較した場合にリスク比が0.31(95%信頼区間:0.16 - 0.60)であること,現在までのエビデンスの蓄積はいまだ不十分であり,確定的な結論を得るために必要な症例数の22%程度までしか集まっていないことが分かった. その後,ランダム化比較試験を遂行し,ラメルテオン0.1mg/kg前投薬による小児麻酔後覚醒時せん妄の予防効果はプラセボと比較した場合にリスク比が1.0(95%信頼区間:0.67から1.46, P>0.99)であり,効果を認めない事が分かった.
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