癌関連タンパク質GGCTを標的とした前立腺癌治療の検討を行った。Tissue microarrayを用いた免疫組織化学的検討では、ヒト正常前立腺組織9切片のうち2切片(22%)で高発現であったのに対し、ヒト前立腺癌組織では40切片のうち35切片(78%)で高発現であった。前立腺癌細胞株へのGGCT siRNA投与実験では有意な細胞増殖抑制効果を認めた。またドセタキセルとの併用群ではドセタキセル単独群と比較して細胞増殖抑制効果の増強が認められた。以上より、GGCTを標的とした前立腺癌治療は有用な方法となりえる可能性があると思われた。
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