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2016 年度 実施状況報告書

好酸球性副鼻腔炎患者鼻茸に高発現するSema4Aの病的意義解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K20206
研究機関大阪大学

研究代表者

前田 陽平  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00636483)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードアレルギー学
研究実績の概要

好酸球性副鼻腔炎患者の血清SEMA4A値は健常者のみならず、非好酸球性副鼻腔炎患者と比較しても高値であることを確認した。引き続き好酸球数やIgE、投薬(ステロイドの投与有無)など、その臨床的Profileについて検討していく予定。また、喘息患者でもやはり高値であった。
好酸球性副鼻腔炎患者の末梢血好酸球でのSEMA4Aの発現は健常者と比べてやや高値であった。また、患者鼻茸好酸球におけるSEMA4Aの発現についても検討しているが、鼻茸では上皮がdominantであり、十分に染色されず、現在試行錯誤を繰り返している段階である。鼻茸中好酸球のsortingの系が樹立したため、現在網羅的解析を行っている。
また、野生型およびSEMA4Aノックアウトマウスにおいて、骨髄誘導好酸球も作成している。これは、day0に骨髄細胞を採取し、SCF、Flt3-Lで培養したのち、IL-5入りのmediumにmedium changeしていくことで誘導される。この骨髄誘導好酸球の細胞数を検討した結果、survivalにおいてSEMA4Aがsupportiveに働く可能性を示唆するデータが得られている。さらに、SEMA4Aノックアウトマウス由来の骨髄誘導好酸球では増殖が抑制している可能性が示唆されている。脾臓における好酸球数もSEMA4Aノックアウトマウスでは野生型よりも少ないという結果だった。
好酸球におけるSEMA4Aレセプターについても今後検討していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

1年目に鼻茸から好酸球をsortingする系を確立することに難渋したため、やや遅れていたが、以降は順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

網羅的解析からさらに好酸球上のSEMA4Aの働きが判明する可能性がある。
現状の結果についてまずは報告し、さらにレセプターなども含めて次の展開を検討中である。

次年度使用額が生じた理由

研究を進めていく上で必要に応じた研究費を執行したため

次年度使用額の使用計画

主に物品費に使用する。レセプターの抗体など。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] SEMA4Aの好酸球性副鼻腔炎病態への関与2017

    • 著者名/発表者名
      前田陽平、識名崇、端山昌樹、津田武、武田和也、猪原秀典
    • 学会等名
      日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
    • 発表場所
      旭川グランドホテル
    • 年月日
      2017-04-14
  • [学会発表] 好酸球性副鼻腔炎におけるSEMA4Aの機能解析2016

    • 著者名/発表者名
      前田陽平、端山昌樹、武田和也、津田武、識名崇、岡崎鈴代、猪原秀典
    • 学会等名
      日本鼻科学会
    • 発表場所
      栃木県総合文化センター
    • 年月日
      2016-10-15
  • [学会発表] SEMA4A Contributes Phenotypes in Eosinophilic Chronic Rhinosinusitis (ECRS)2016

    • 著者名/発表者名
      Yohei Maeda, Shohei Koyama, Masaki Hayama, Takashi Shikina, Suzuyo Okazaki, Takeshi Tsuda, Kazuya Takeda, Atsushi Kumanogoh and Hidenori Inohara
    • 学会等名
      ERS/ISIAN 2016
    • 発表場所
      Stockholm、スウェーデン
    • 年月日
      2016-07-04
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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