緑内障患者のQuality of Life(QoL)を日常生活の様々な行動的要素及び精神的要素を含め包括的に評価した。確立された23のQOL調査票からQOLに関するitem bankを構築し、ラッシュモデルによる評価を経て包括的QOL調査票を作成、203名の緑内障患者を対象に調査を行った。QOLを悪化させる因子は視野(下方)障害の悪化、視力の悪化、点眼回数及び緑内障手術回数の増加であった。すなわち、緑内障の進行を抑えることはQOLを守るにあたり絶対に必要である一方で治療の強化はQOLを低下させることが示された。緑内障患者のQOLを守るには早期発見と各人に応じた治療が重要であると明確に示された。
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