非侵襲的眼底観察法であるメラニン関連自発蛍光画像(近赤外自発蛍光:NIR-FAF)の臨床利用について研究を重ねた。その中で、1)加齢黄斑変性(AMD)の臨床型とNIR-FAFの脈絡膜血管陰影所見に関連性を認めた。2)NIR-FAFでは従来型眼底自発蛍光に比べ、AMD前駆病変(ドルーゼンやRPE異常)をより早期に検出可能であると発見した。3)萎縮型AMDの前駆病変(drusenoid PED)では既にその出現時点でRPEの萎縮性変化が始まっていることを明らかにした。4)広角NIR-FAF撮影を試み、55°画角でのNIR-FAF撮影が可能であると発見した。
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