①セツキシマブ投与症例のうち直前の組織を採取できた17例で検討したところ、PIK3CAのサブユニットであるPI3Kp110αの発現が治療成績と有意な相関性を示した。また1年生存率では過剰発現を呈した症例で生存率の低下を認めた。
②口腔癌細胞株3株を用い、MTT assayおよびInvasion assayで増殖能、浸潤能を算出。Western blotについてPI3Kp110αの発現との相関性について検討したところ、浸潤能との間に有意な相関性を認めた。またCetuximab IC50との相関性についても検討したところ、有意差はなかったが、発現の強弱での感受性に一定の傾向を認めた。
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