垂直的歯槽骨欠損部位(歯槽堤の垂直的高径の喪失)に歯科インプラント治療を行う場合、骨造成法および骨移植材の選択は治療の予後に関わる重要な要素である。そこで本研究では、垂直的歯槽骨欠損に対しての人工骨補填材の有効性を評価するため、ビーグル犬8頭に作製した垂直的骨欠損に、ブロック型のα-TCP+HAp、β-TCP+HApを固定し、6か月後に試料採取を行い、マイクロCT及び組織学的手法を用いて観察した。その結果、両方の移植材料の残存と周囲骨の吸収が認められ、今後の人工骨移植に関して有用な情報を得ることができた。
|