2014年に米国口腔顎顔面外科学会からMRONJに関するポジションペーパーが出され、従来の定義の変更がなされた。骨露出を認めるものに加え、骨露出のない瘻孔型のものも併記された。nBP長期使用患者数は年々累積していくなかTCRD-/-での結果は、gdT細胞と瘻孔型MRONJの表出との関連を示唆している。MRONJの病態解明にはgdT細胞の動態だけでなく口腔粘膜の免疫をつかさどるT細胞、B細胞、NK細胞の働きが鍵を握ると考える。そこで、成熟したT細胞・B細胞を欠損したRag2-/-マウスを使ってMRONJ症状の変化の検討を行った。
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