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2016 年度 実績報告書

未分化間葉系幹細胞とレーザーを併用した骨再生技術の確立と顎裂閉鎖治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15K20595
研究機関広島大学

研究代表者

鷲見 圭輔  広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (00707078)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード間葉系幹細胞 / 走化性
研究実績の概要

本研究の研究実績の概要として、前年度の研究より明らかとなった結果より、間葉系幹細胞(MSCs)における破骨細胞へおよぼす影響として、血管誘導能の促進は認める一方で破骨細胞分化への抑制が推測された。この結果より、MSCsが直接的な骨再生に寄与するよりむしろ再製の場を整える役割を担う可能性が示唆された。そこで本年度では、当初の計画であった実験3)MSCsとCAPによる骨再生の誘導と血管新生の検討に先立ち、MSCsが破骨細胞前駆細胞(RAW264)の走化性に及ぼす影響についての検討を行った。単球やマクロファージの走化因子であるケモカインCCL2、およびその受容体であるCCR2に着目し、1. 未分化MSCsのCCL2発現に対するRAW264との共培養の影響、2. RAW264におけるCCR2の発現、3. RAW264のCCR2発現に対する未分化MSCsとの共培養の影響についてin vitroでの検証を行い、その結果を踏まえ4. マウス頭蓋骨欠損部への未分化MSCs移植部へのRAW264の集積についての検証を行った。その結果、MSCsはRAW264に対して、CCL2-CCR2相互作用を介したシグナル伝達により走化性に影響することが明らかとなった。また、MSCsとRAW264の共培養により、MSCsのCCL2発現およびRAW264のCCR2発現が亢進することが明らかとなり、CCL2-CCR2相互作用を介したシグナル伝達が骨リモデリングに影響することが示唆された。さらにMSCs移植群においては、骨欠損部および頸部から背部上方にかけての広範囲なRAW264の集積が認められた。これらの結果により、MSCsが破骨細胞前駆細胞を含め、周囲の細胞の走化性に影響を及ぼすことによって骨リモデリングに関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The effect of bone marrow-derived mesenchymal stem cells on osteoclast precursor for bone regeneration of alveolar cleft.2016

    • 著者名/発表者名
      Takaharu Abe
    • 学会等名
      第49回広島大学歯学会総会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2016-07-02 – 2016-07-02

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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