口臭の主な原因物質である揮発性の硫黄化合物(硫化水素、メチルメルカプタン、硫化ジメチル)は口腔内細菌が産生に関与している。しかし、それぞれのガスと細菌叢との関連はまだ明らかにはなっていない。本研究では、口臭測定の結果により、対象者を口臭あり群となし群の2群にわけた。口臭測定は、起床時条件にて口臭官能検査、ガスクロマトグラフィーおよびガスセンサー口臭測定器を用いて行った。メタゲノム解析により舌苔中の細菌属の組成を明らかにした。さらに、口臭あり群となし群の舌苔中の細菌の多様性の分析では、口臭あり群の方が口臭なし群に比較して、有意に高い値を示した。
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