慢性骨盤痛を有する患者が、自身で行う徒手マッサージによる疼痛マネジメントの確立を目指し、マッサージ指導時のバイオフィードバックに利用可能な①骨盤底筋の圧痛点を評価する生態指標の開発し、②徒手マッサージの有用性を検証することとした。慢性骨盤痛に関する国内外の文献レビューから経膣超音波法での低輝度所見が挙げられた。経会陰超音波法にすることや体位の工夫により、慢性骨盤痛女性でも疼痛がない方法で骨盤内を適切に観察する方法を開発した。生体指標の候補について、健常女性と慢性骨盤痛を有する女性の間では、カラードプラ法やエラストグラフィーを用いても形態的な違いはなく、確定にまでは至らなかった。
|