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2018 年度 研究成果報告書

うつ病患者における感謝プログラムの開発と有効性の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 15K20760
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 高齢看護学
研究機関金沢大学

研究代表者

鈴木 寛之  金沢大学, 保健学系, 研究協力員 (40586781)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードうつ病 / ポジティブ心理学 / 許し / 感謝 / 自己受容感 / 首尾一貫感覚 / 外傷後成長 / サイコシンセシス
研究成果の概要

許しと感謝のエクササイズは、ネガティブな出来事や自身の弱さ等に「ゆるします」や「ありがとう」と唱えることで,それらをありのままに受け入れ、さらにポジティブな面を見出し、最終的には些細で当たり前な出来事(目が見えること、家族がいること等)への気づきを通してより前向きな捉え方を身に着けていくことを目指すものである。
うつ病16名を含む23名の患者を無作為比較試験を行った結果、BDI-II、自己受容感、日本版寛容性尺度、反応スタイル尺度の問題への直面化および日本版-外傷後成長尺度は、介入により有意に改善することが明らかとなり、本プログラムはうつ病を主とした患者に対して有用であると考えられた。

自由記述の分野

精神保健

研究成果の学術的意義や社会的意義

許しと感謝のエクササイズは、受け入れがたい対象にひたすら「ゆるします」や「ありがとう」と繰り返し唱えるだけであり、また30分程度の講習を3週間に1回、計3回参加すればよい。また個別教育ではなく10名弱の集団教育でありながら介入の効果が表れたことから、費用対効果の観点からも有益なプログラムである可能性がある。
自身の内や目の前に広がる有難き出来事の数々を再認識していく気づきのエクササイズは、今回対象となったうつ病の患者だけでなく、人と比べて自分に無いものを探す能力には長けているが、その反面自己の中にすでにあるものを認識する能力の乏しい現代人にこそ必要なプログラムなのかもしれない。

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公開日: 2020-03-30  

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