慢性期統合失調症患者の日中の歩数と夜間睡眠について研究に取り組み、一日の歩数と睡眠潜時(入床から入眠までの時間)、睡眠効率には関連があることを明らかにした。これらの結果より、一日の歩数が睡眠障害の改善に寄与する可能性が示唆された。しかし、活動量は歩数だけで判断できるものではない。そこで、日中の座位時間や身体活動量(MVPA)と夜間睡眠について研究を行い、MVPAと睡眠効率、中途覚醒時間、座位bout数と睡眠効率、中途覚醒時間には関連があることを明らかにした。これらの結果より、慢性期統合失調症患者において、長い座位時間は、睡眠効率を悪化させ、夜間の中途覚醒時間を延長させる可能性が示唆された。
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