出生前向きコホートを用いて母体血中水酸化PCB(OH-PCB)濃度が臍帯血中性ホルモン濃度に与える影響について検討した。重回帰分析を行った結果、男児においては4-OH-CB146+3-OH-CB153濃度が高いとSex hormone biding globulin(SHBG)濃度が有意に低かった。女児では、4-OH-CB187濃度が高いとプロゲステロン濃度が有意に低かった。各OH-PCB濃度を四分位にして検討をした結果、男児において4-OH-CB146+3-OH-CB153濃度が最も低い群と3番目に低い群ではSHBGが有意に低くなっており、濃度依存性がみとめられた。
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