エピゲノムの異常は発がんに寄与すると考えられているが個体レベルで検証するためのエピゲノム編集技術が確立されていない。そこで本研究では、CRISPR/Cas9ゲノム編集システム及びエピゲノム酵素足場を組み合わせたエピゲノム編集技術の開発を試みた。本研究成果として、N末端側約700アミノ酸を欠損した機能的縮小化dCas9タンパク質を作製した。また、Jarid2等のエピゲノム酵素足場タンパク質をdCas9に融合した新規エピゲノム編集システムを開発した。さらに、ガイドRNAへ付加可能な約150塩基のエピゲノム酵素足場長鎖非翻訳RNAを同定した。
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